![【Just TALK】「コルビになれ、と。目指しています」。石田吉平[日本代表/横浜キヤノンイーグルス]](https://www.justrugby.jp/cms/wp-content/uploads/2025/06/KM3_9205_2.jpg)
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6月16日に始まったラグビー日本代表の宮崎合宿のメディア公開練習が同20日にあり、初選出された石田吉平が取材に応じた。
兵庫県出身。5歳の頃に地元の尼崎ラグビースクールで楕円球と出会い、大阪の常翔学園高、関東大学対抗戦A加盟の明大を経て、2023年に横浜キヤノンイーグルスに入った。2024年には男子7人制日本代表の主将としてオリンピック パリ大会に出場した。
イーグルスの一員として国内リーグワンに参戦したのは今年5月までのシーズンが初。身長167センチ、体重74キロと小柄ながら、主力のウイングとして鋭いステップ、果敢なタックルを披露した。
この日は強い日差しのもと実戦形式の練習をおこない、7月5、12日の対ウェールズ代表2連戦への思いなどを語った。
——6月上旬の候補合宿を経て加わった日本代表。どんな印象ですか。
「勉強って感じです。『全然』なところばっかり。とりあえずいまは、チャレンジして、勉強していくというのが1番(の思い)ですね。コミュニケーションのところ、ラグビースキルの部分、サイズがないのをカバーする力、積極的にボールをもらいに行くことを、伸ばさないといけない」
——就任2年目のエディー・ジョーンズヘッドコーチに伝えられていることは。
「コルビになれと言われているので、そこを目指しています」

——チェスリン・コルビ選手。大型選手を揃えてワールドカップ2連覇を果たした南アフリカ代表にあって、身長172センチ、体重82キロと小さなウイングとして走り、ばねで異彩を放つ人です。いまは東京サントリーサンゴリアスに所属しています。
「(ジョーンズには)『そこ(コルビ)を超えるのも、超えられないのも、自分次第』『テストマッチで活躍できるポテンシャルはある。それを引き出せるかも、自分自身』とも言われています。
もともと自分が小さいこともあり、(高校時代に様々なポジションを経験したうえで)ウイングをやり始めてからコルビ、シェーン・ウィリアムズ(元ウェールズ代表の小兵ウイング)を見てきました。ロールモデルとして憧れがあります。代表に入ったことで、そういう選手と(国際舞台で)対戦できる。超えていけるよう、練習したいです」
——過去の記事では、憧れの人物に元サッカー日本代表の本田圭佑さんを挙げていました。
「ストイックにやっていかないと。考え方で影響された人で、尊敬しています」
——お父様がサッカーをしていたのをきっかけに注目したとか。
「そうですね。サッカーは父がしていて、僕も中学の頃はサッカー部だったので」
——週末のラグビースクールと掛け持ちしていたのですね。ちなみにお父様のご職業は。
「自営業というか」
——社長さんなのですね。
「一応、はい。もともとおじいちゃんがやっていた会社で。(業種は)工業系です」
——跡を継ぐようにと言われることはありませんか。
「そういうことはまだ何も言われていないです。父からは『お前のやりたいことをやってほしい』と。凄く感謝しています。親からの支えもあって、好きなことをやらせてもらっています」
——あらためて、テストマッチへの思いを。対戦するウェールズ代表には大型選手もいます。
「(向こうは)こういう自分みたいな相手と対戦したことはないと思うので、低さ、テクニックを使っていきたい。こっちからしたらチャンスです」
日本代表は注目の的。外野の声に影響されない意思について聞かれ、「自分がここにいることはありがたいですし、ワクワクしています。ネットとかは関係なしに、常にラグビーのことを考えて成長したいです」と勇ましく述べた。