ふたりの話を聞いて頷くのは、紫紺の支持者だけではないだろう。
頂点に立つチームは、才能ある者たちが集まるだけでは成立しない。2025-26シーズンの大学ラグビー王者となった明治大学の歩みは、それをあらためて実証した。
スポーツライターの藤島大さんがパーソナリティを務めるラグビー情報番組「藤島大の楕円球にみる夢」が、2月2日(月)、夜6時からラジオNIKKEI第1で放送される。
今回のゲストはフリーライターの三谷悠(みたに・ゆたか)さん。明治大学ラグビー部が全国大学選手権優勝をつかむ2025年度シーズンを丹念に取材した方だ。
毎年1月下旬に発売される『ラグビーマガジン』3月号は、国内ラグビーシーンの興奮や結果を伝えるだけではない。各カテゴリーを戦ったチームや選手たちの、目標に届くまでの深部や、手にしたいものを掴めなかった悔恨まで詰まっている。
それぞれのページに熱いストーリーが詰まっている必読の一冊だ。
2026年1月23日に発売された『ラグビーマガジン』も、読むべき162ページとなっている。表紙を飾ったのは1月11日におこなわれた全国大学選手権のファイナルで躍動し、チームを頂点に導く立役者のひとりとなったスタンドオフの伊藤龍之介。ページを開く前から、中には紫紺のサクセスストーリーが綴られていると分かる。
その期待に応えるのが、カラーページにある大学日本一となったチームの特集記事だ。タイトルは「己を知り、強くなった」。
胴上げされる平翔太キャプテンの見開き写真で始まる6ページに、決勝の日だけの取材ではなく、シーズンを通してチームを見て、選手たちと話し、懐に入り込んで得たものを編んだ文章を三谷さんが書いている。
藤島さんとのトークを通し、2025年度明治大学ラグビー部の歩みを伝える三谷さんは、1981年、愛媛県の生まれ。西条高校から明治大学に進む。大学時代は明大スポーツ新聞部に所属した。
大学卒業後の2007年からフリーライターとして活動している。執筆したラグビーの記事は、『ラグビーマガジン』や『ラグビーリパブリック』で定期的に読むことができる。
ラグビー、野球、サッカーなどスポーツを中心に執筆活動をしている。著書に『アメリカを変えた黒人アスリート偉人伝』(カンゼン)がある。
書籍や雑誌の編集もおこなう。
2023年に出版された『事実を集めて「嘘」を書く』(エクスナレッジ)の企画・構成を担当した。こちらは、藤島さんのスポーツライティングについての考え方を紹介したもので、表紙に「聞き書き 三谷悠」とある。
番組では、ふたりの出会いも紹介される。スポーツライター講座の講師と、そこに学ぶ若者。時間を経て、同じスタジオで向かい合っている現実について、三谷さんが想像していなかったと呟いた。正直でまっすぐ。その姿勢が話す内容や記事からも伝わる。
誠実な記者が足で集めてきた明治大学ラグビー部内で起きたことについて話していると、チームは生き物であり、頂点に続く道はどんな時も曲がりくねっていると分かる。一人ひとりが胸の内を晒して向かい合って、紫紺のジャージーは7大会ぶりに輝いた。
集めた事実に基づいた組織やコーチングについての会話から、秋の秩父宮ラグビー場の光景や明大八幡山グラウンド、ミーティングの空気が伝わり、国立競技場の歓喜の様子が頭に浮かぶ。
放送を聴いていると、きっとたくさんの情景が頭に浮かぶ。
▽ラジオ番組について
ラジオNIKKEI第1で2月2日夜6時から全国へ放送。radiko(ラジコ)のサービスを利用して、PCやスマートフォンなどで全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画。
放送後も、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストで番組が聴取できる。U-NEXTでも配信予定。2月9日の同時刻には再放送がある。