稲垣啓太の名前が久々に入った。
2月2日に日本ラグビー協会が発表した日本代表候補のリストに、53のテストマッチに出場してきたベテランプロップの名があった。
同代表候補は、6月中旬頃に予定している男子日本代表活動に向けてのもの。今回の55人は現時点での候補メンバーで、今後のリーグワンでのパフォーマンスやコンディションなどの都合により、新たに選出される選手が出てくる可能性もある。
埼玉パナソニックワイルドナイツに所属する稲垣は、2023年10月8日にナント(フランス)でおこなわれたワールドカップ(以下、W杯)のプールステージ、アルゼンチン戦を最後にテストマッチから離れていた。
W杯終了後も国内シーンでプレーを続けるも、怪我で戦列を離れる期間もあった。また、先を睨んでリーグワンのシーズンオフには体のメンテナンスに集中する時間も必要だった。そんなプロセスを経て、2025-26シーズンは開幕からの全6戦に出場。すべて途中出場ながら、状態が上がっている。
ワイルドナイツでの150キャップ到達セレモニーがおこなわれた試合のあとの取材現場(1月24日)では、「呼ばれたら行きますよ。当たり前じゃないですか。(日本代表は)そういう場所じゃないといけないと思っています。呼ばれても行きたくないから行かないなんて、そんな集団であってはいけない。呼ばれないってことはパフォーマンスが悪いだけ。呼ばれるようにやるだけですよ。それが結果の世界。それだけです」と赤白ジャージーへの愛を口にしていた。
実際に代表活動に加わった時には、精神面でも周囲に影響力のある存在となるだろう。

発表された今回の候補メンバーは、実績と、最近の国内シーンでのパフォーマンスへの評価によって選ばれているようだ。
明大を日本一に導いたSO伊藤龍之介や、準優勝だった早大のスクラムをリードした清水健伸のほか、筑波大の7番として抜群の動きを見せた中森真翔も選ばれた。中森はまだ大学2年生で、190センチ、93キロとサイズにも恵まれている。将来が楽しみだ。
この3人と、明大3年でFBの竹之下仁吾は昨春のU23日本代表のオーストラリア遠征にも参加した。竹之下はその後、JAPAN XVや日本代表活動にも参加して揉まれた。
すでに9キャップを持つ矢崎由高も含め、継続的な強化システムの中で順調に力を伸ばしている。
PR平野叶翔(三重ホンダヒート)、ヴェア・タモエフォラウ(東芝ブレイブルーパス東京)、HO藤村琉士(浦安D-Rocks)は、今季のパフォーマンスを認められてリストアップされた。LOルアン・ボタ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)は代表への意欲も強く、マイケル・ストーバーグ(東芝ブレイブルーパス東京)はラインアウト獲得数が今季ここまでのリーグ最多。この2人も含め、200センチ台の大型LOが今回の代表候補に4人いる。
ブレイブルーパスのCTBロブ・トンプソン、コベルコ神戸スティーラーズのWTBイノケ・ブルアも、今季安定してハイパフォーマンスを出している。
昨秋の代表活動中に怪我、今季のブレイブルーパスの試合にまだ出場できていないリーチ マイケルも選出されている。
日本ラグビー協会は同日、2026年8月までに国内で開催する 15人制男子日本代表の試合日程も発表した。

2026年男子日本代表 国内開催試合日程(2026年8月まで)
◆6月27日(土)
リポビタンDチャレンジカップ2026
JAPAN XV×マオリ・オールブラックス
会場:パロマ瑞穂スタジアム(愛知)
※キャップ非対象試合
◆7月4日(土)
ネーションズチャンピオンシップ2026
日本代表×イタリア代表
会場:未定(東京都内)
◆7月18日(土)
ネーションズチャンピオンシップ2026
日本代表×フランス代表
会場:国立競技場(東京)
◆8月8日(土)
リポビタンDチャレンジカップ2026
日本代表×オーストラリア代表
会場:東大阪市花園ラグビー場(大阪)
【日本代表候補メンバー】
◆FW/29名
稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/186、116/35/53)
岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス/180、105/30/8)
紙森陽太(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/172、105/26/2)
小林賢太(東京サントリーサンゴリアス/181、113/26/9)
平野叶翔(三重ホンダヒート/180、109/25/-)
江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/172、106/24/6)
佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ/177、108/23/9)
清水健伸(早稲田大学3年/178、105/21/-)
原田衛(モアナ・パシフィカ/175、101/26/12)
藤村琉士(浦安D-Rocks/174、102/27/-)
祝原涼介(横浜キヤノンイーグルス/184、115/29/5)
竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス/183、115/28/24)
ヴェア・タモエフォラウ(東芝ブレイブルーパス東京/186、123/24/-)
為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/180、108/24/20)
エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ/196、122/29/11)
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/195、110/31/29)
マイケル・ストーバーグ(東芝ブレイブルーパス東京/202、116/33/-)
ワーナー・ディアンズ(ハリケーンズ・東芝ブレイブルーパス東京/201、117/23/32)
ルアン・ボタ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/205、120/34/-)
ハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス/208、124/27/2)
ワイサケ・ララトゥブア(コベルコ神戸スティーラーズ/193、120/27/5)
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ/195、120/28/17)
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/188、105/27/23)
中森真翔(筑波大学2年/190、93/20/-)
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/189、113/37/92)
タイラー・ポール(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/195、111/31/4)
ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/192、102/25/11)
ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京/195、118/31/18)
マキシ ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/187、112/29/23)
◆BK/26名
齋藤直人(スタッド・トゥールーザン/165、73/28/28)
土永旭(横浜キヤノンイーグルス/170、73/23/-)
福田健太(東京サントリーサンゴリアス/173、83/29/8)
藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/171、76/26/19)
伊藤龍之介(明治大学3年/172、77/21/-)
小村真也(トヨタヴェルブリッツ/180、92/23/3)
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ/176、86/25/29)
池田悠希(リコーブラックラムズ東京/187、100/30/2)
サミソニ・トゥア(浦安D-Rocks/182、108/30/3)
ロブ・トンプソン(東芝ブレイブルーパス東京/184、103/34/-)
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス/186、100/28/11)
廣瀬雄也(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/182、94/24/5)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/187、102/28/38)
チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ/170、89/27/9)
石田吉平(横浜キヤノンイーグルス/167、75/25/9)
ハラトア・ヴァイレア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/185、104/26/2)
植田和磨(コベルコ神戸スティーラーズ/177、87/23/2)
長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/179、90/26/26)
木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/176、90/26/2)
イノケ・ブルア(コベルコ神戸スティーラーズ/178、100/26/-)
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/173、82/27/3)
メイン平(リコーブラックラムズ東京/178、90/25/1)
サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ/178、85/31/6)
竹之下仁吾(明治大学3年/180、86/21/-)
松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京/172、82/27/5)
矢崎由高(早稲田大学3年/180、86/21/9)
※カッコ内は所属、身長・体重、年齢、キャップ数の順