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レースに勝ったのはデイブ・レニーだった。
1月15日にスコット・ロバートソン ヘッドコーチ(以下、HC)の退任が決まって以来空席となっていたニュージーランド代表指揮官の座に就いたのは、現在、コベルコ神戸スティーラーズを率いている62歳となった。
前日本代表HCのジェイミー・ジョセフ氏と、どちらがオールブラックスを指揮することになるか注目されていた。
3月4日、ニュージーランドラグビー協会(以下、NZR)が発表した。
レニーHCはNZRのウェブサイトを通し、「オールブラックスを指導できることは信じられないほどの名誉です。任されたことを非常に誇りに思うとともに期待の大きさも理解しています」と喜びを伝えている。
また、「私はオールブラックスにどのようなプレーをしてほしいか明確なビジョンを持っている」と頼もしい。
2027年のラグビーワールドカップまでの任命だ。

今季、レニーHCが率いるスティーラーズは、開幕からの10戦を終えて9勝1敗の2位と好調だ。
過去に遡れば、U20ニュージーランド代表を率いてジュニア・ワールドチャンピオンシップ3連覇を成し遂げ(2008-2010年)、スーパーラグビーでは2012年、2013年とチーフスを優勝に導いた。
2020年から2023年にかけてはオーストラリア代表HCも務めた。
NZRのデヴィッド・カーク会長は、レニーHCの実績を高く評価し、「彼はチームに対する明確な方向性を示しています。2027年のラグビーワールドカップに向け、チームが力を十分に発揮できる状態になるという自信を我々に与えてくれている」と話している。
「高いパフォーマンスを発揮できる環境を構築し、勝利を収めることができることを常に示してきたワールドクラスのコーチです」
新HCには、ニュージーランド人のアイデンティティを体現するスタイルのラグビーをすることが求められているようだ。
レニーHCの母は、ラロトンガ島出身。クック諸島の血を引く同氏は、太平洋諸島系にルーツを持つ初のオールブラックス指揮官となる。
リーグワンが終了するまでスティーラーズとの契約を全う。その後ニュージーランドに帰国し、ホームでのテストマッチの準備を進める。