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【Just TALK】同い年のトップランナーは、丈夫でタフでメンタルが強い。山中亮平[浦安D-Rocks]
D-Rocksでの1年目の今季は開幕からの全9戦中、8試合に出場している(すべてFBで先発)。写真は第8節のサンゴリアス戦。@JRLO
2026.02.24
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【Just TALK】同い年のトップランナーは、丈夫でタフでメンタルが強い。山中亮平[浦安D-Rocks]

向 風見也

 ラグビー日本代表として2019年、2023年のワールドカップに出場した山中亮平は、現在、浦安D-Rocksで移籍1年目のシーズンを過ごす。

 2月21日は東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で、国内リーグワン1部の第9節に最後尾のフルバックで先発。リコーブラックラムズ東京に19-41で敗れて5戦連続6敗目を喫した。自身も後半開始早々に相手のキックオフの捕球をし損ね、「風と、太陽が(目測を誤らせた)」と反省する。

 総括はこうだ。

「レフリーとのあれ(判定へのアジャストが不足したこと)もあって、(笛が吹かれていないのに)途中でプレーを止めてしまったところもあった。そこは修正しないと」

 最近は黒星先行も、チームがここまでに積み上げた勝利は3。昇格初年度で最下位に終わった昨季とすでに同じだ。現役時代にイングランド代表だったグラハム・ラウンツリー新ヘッドコーチのもと、堅陣を軸にしたスタイルを構築している。

豊富な経験を周囲にもシェアする。写真は第9節のブラックラムズ戦より。@JRLO


 指揮官の様子には、これまで多くのボスと働いてきた37歳も舌を巻く。

——きょうも含め、どんなシーズンを送っていますか。

「全体的にいいシーズンを送れているんですけどね。チームに負けが続いているし、流れが悪くなったところは修正しないといけない。ただ、毎試合、毎試合、いい感じで成長できている」

——ラウンツリーさんの印象は。

「厳しいですね。細かいところをよく見ています。練習でちょっとでも歩いたりするところがあったら、全体に言われる(指摘される)。ワークレート、ハードワーク(が求められる)。すごく面白い人でもあります」

 厳格な人と言えば、かつて日本代表で指導を受けたエディー・ジョーンズ ヘッドコーチが浮かぶか。2015年にはこの人に叱咤激励されながら、ワールドカップイングランド大会への選考レースで献身した。

 ラウンツリーとジョーンズには明確な違いがあるとしながら、若手時代をこう振り返りもした。

「痛くても、休んだら終わりやと思っていました! 限界を超えさせてくれた」

 2月28日には駒沢で、現在2位のコベルコ神戸スティーラーズとぶつかる。山中にとっては古巣との再戦になる。

——いよいよスティーラーズとぶつかります。

「強いですし、調子もいい。楽しみです。格上の相手にどうやって勝つか。それは、やっていて面白いです」

——スティーラーズはデイブ・レニー ヘッドコーチ体制となり3シーズン目になります。いま結果を出しているわけを想像していただけますか。

「普通に、個々のメンバーがえぐいんじゃないですか。やっているラグビーは変わらない。

(共同主将でロックのブロディ・)レタリックが3人分の働きをしている。あいつが一番の化け物です。彼のワークレートの高さ(は圧巻)。意味わからんところに(長距離を走って)カバーにも来るし。いなくなったら、一気に戦力が違ってくるんじゃないかとも。アーディ(・サベア=フランカー)もいる。バランスがいい」

1988年6月22日生まれの37歳。188センチ、96キロ。真住中→東海大仰星→早大→コベルコ神戸スティーラーズ→浦安D-Rocks。SRサンウルブズ。日本代表キャップ30。(撮影/向 風見也)


——向こうの実力がわかったうえで、「格上の相手にどうやって勝つか。それは、やっていて面白いです」。チャレンジャーの立場で白星を掴むのに必要なことは。

「自分たちのペースに(相手を)引きずり込まないといけない。そして、それを80分間やり切ることです」

——D-Rocksは、コンテストボールなどのキックとハードな守りを軸とします。

「キックをうまく使いながら、相手のラグビーに付き合わない」

 身長188センチ、体重96キロという恵まれたサイズと、左足でのロングキックを長所とする。

 2019年に日本であったワールドカップでは、スコットランド代表とのプールステージ最終戦で、28-21とリードしたままタッチラインの外へボールを蹴り出した。テレビ中継の瞬間最大視聴率の場面を作りながら、初の8強入りを果たした。

 当時のジャパンでともに戦った流大、中村亮土は、今季限りでの引退を表明。それぞれ現在33歳、34歳。山中は、年下のリタイアを見送ることとなる。

 自身と同学年でワールドカップ日本大会組のリーチ マイケル、田村優、レメキ ロマノ ラヴァがいまなお第一線に残るなか、こう頷いた。

「同期はまだ多いですが、亮土とナギー(流)の引退宣言は寂しい。僕より早く辞めんといてほしいなとは思います!」

——2019年の日本大会期間中、中村選手、流選手にはゲームの『スマッシュブラザーズ』(対戦型アクションゲーム)で苦しめられたと聞きます。

「やり過ぎなんですよ。あいつら、強いです。…19年、楽しい思い出しかないですね」

——同級生のトップランナーたちの共通点は。

「あまり、大きな怪我、してないんじゃないですかね。(リーチは複数の手術を経験しているが)タフなんですよね、(長く)やっている奴らは。ちょっとやそっとの怪我では練習を抜けないメンタルになっている。それから、もともと能力も高い。それを発揮できている」

 現在ジャパンは、ジョーンズが約9年ぶりに復帰して3年目に突入している。

 2023年以来となる代表復帰への意欲は。そう問われた金髪の才能は、「いまはD-Rocksで結果を出したい。ただ、ジャパンを(目指す)。高い目標を持っていないと、選手として終わっていくと思うので」と述べた。


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