![【Just TALK】「オフ・ザ・フィールドでチームの文化を作る」。原田衛/「僕はオン・ザ・フィールドで」。ワーナー・ディアンズ[日本代表共同主将]](https://www.justrugby.jp/cms/wp-content/uploads/2025/08/beb150a479978f71397c0d005438b7ed.jpg)
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ラグビー日本代表が8月28日、2日後(同30日)に初戦を戦うパシフィックネーションズカップ(以下、PNC)の共同主将を発表した。
原田衛とワーナー・ディアンズ。今年6月まで東芝ブレイブルーパス東京でプレーした2人が、グラウンド内外でリーダーシップを取る。
推薦者はリーチ マイケル。日本代表として2度のワールドカップ、今年7月の対ウェールズ代表2連戦などで主将を担った36歳だ。所属するブレイブルーパスでも船頭役を務め、原田、ディアンズとともに国内リーグワン2連覇を達成している。
原田は26歳のフッカーで、ディアンズは23歳のロック。いずれもこの冬から、国際リーグのスーパーラグビーへチャレンジする。
ジャパンを約9年ぶりに率い始めて2季目のエディー・ジョーンズは、この日、オンライン取材で両者を船頭役にした経緯と思いを語る。
「リーチ マイケルは本当に影響力の強いリーダーであり、彼の意見を真剣に受け止めました。
リーチはキャリアの終盤を迎えている。本人は次のワールドカップ(2027年のオーストラリア大会)でも活躍したいと思っていて、我々もそう願っていますが、そこまでもつのかについてはクエスチョンマークが入る。年齢のことがあり、確証できない。彼自身もそれを自覚しているなか、ジャパンの将来像について語り合いました。
誰がリーダーシップを担うかについては、『原田とワーナーのポテンシャルが高い』という話になりました。
私自身もこの1年半、2人とともに過ごして、彼らのリーダーとしての素質が垣間見える場面に出会いました。リーダーの適性があるかどうかを考えた時、『垣間見える』こと自体が十分な判断材料になると考えます。
生粋のリーダーになるにあたっては、実践してみなければわからない、育たない部分もあります。(リーチが招集外となった)今回はまさにその機会が巡ってきたと言えます。若いメンバーで、新たに日本代表を作り直す楽しみな場面を迎えています。
ワーナーは若いです。さらに選手としてのパフォーマンス、力量を高めるには、責任がひとつのきっかけになると思い、主将という役割を与えました。世界でベストのロックになってほしい。周りの選手も彼とのプレーをエンジョイしていて、リスペクトもしています。ワーナーがオン・ザ・フィールドで非常にリーダーシップを発揮する中、原田は——現状(コンディション調整中)で言えば——オフ・ザ・フィールドでチームの文化を作り、行動規範を示してくれている。非常にいいコンビです」
ここには原田とディアンズも同席した。就任にまつわる質疑に応じた。

——主将を指名されたタイミングといまの意識は。
原田「ウェールズ代表戦のツアーが終わってから少し(就任について)話をしていただいた。意識していることは、オフ・ザ・フィールドのところでしっかりチームの文化を作っている。(具体的にすることは)…次のミーティングで、話そうと思っています!」
ディアンズ「(原田と同じタイミングで打診されたと認めたうえで)僕はどちらかというとオン・ザ・フィールドで、自分のプレーでチームを引っ張っていく。大きく何かをやろうとするんじゃなく、自分のパフォーマンスで引っ張っていく感じです。
すごくいいチャレンジ。エディーさんの言った通り、(今回の経験は)世界のベストのロックになるひとつの大きなポイントだと思います。
どんなスポーツでも、主将をやるのは人生で初めてです。やると言われた時は、すごく嬉しかったです。自分のキャリアにとって大きなステップです」
——リーチさんからの助言はあったか。
原田「アドバイスとしては、まぁ、『頑張れ』っていう感じで。リーチさんは僕らのロールモデル。(主将は)チームの模範となるような言動をしていかなきゃいけないと、(リーチと)一緒にやっていて感じますし、そこは参考にします」
ディアンズ「(アドバイスは原田への内容と)同じですね。『頑張れ』って。リーチさんは東芝でもジャパンでも一緒に試合に出ていますが、パフォーマンスでチームを引っ張っている。自分もあまり普段喋りたくない人なので、できるだけ自分のプレーでチームを引っ張っていきたいです」
8月30日には宮城・ユアテックスタジアム仙台でPNC初戦に挑む。カナダ代表とぶつかる。

原田は大会のプールフェーズの登録メンバー28名には名を連ねておらず(ファイナルラウンドの大会登録メンバー30名は別途発表)、このゲームも欠場。かたやディアンズは先発する。
ちなみにディアンズのプレーするロックを本職とするのは、プールフェーズのスコッド中2名のみだ。
指揮官はナンバーエイトのファカタヴァ アマトがロック経験者である点を強調し、フランカーのベン・ガンターにもロック挑戦を打診していると明言。少人数で複数の位置を補うための最善手を打つ。
カナダ代表戦のメンバー23名のうち、ノンキャップはセンターでスターターとなるチャーリー・ローレンス、リザーブに入ったフッカーの佐藤健次、プロップの小林賢太、センターの廣瀬雄也の4名だ。ジョーンズは各自のハードワーク、適応力を讃えた。
「若い選手が一丸となり、切磋琢磨し、苦しい時期も乗り越えながら色んなことを経験して勝利を分かち合い、エンジョイすることは本当に素晴らしいです」
ゲーム主将となるディアンズが締める。
「フィジカリティを意識して、自分たちのテンポでプレーしたい。最初の20分で速いスタートをして、その後にどう戦うかをフィールド上でリーダーたちと話していく」
【パシフィックネーションズカップ 2025/プール B カナダ代表戦 日本代表試合登録メンバー】
①木村星南(PR1/東芝ブレイブルーパス東京/東海大/175、105/26/1)
②江良 颯(HO/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/帝京大/172、106/23/1)
③竹内柊平(PR3/東京サントリーサンゴリアス/九州共立大/183、115/27/15)
④ワイサケ・ララトゥブア(LO・FL/コベルコ神戸スティーラーズ/東海大/193、120/27/2)
⑤ワーナー・ディアンズ◎(LO/東芝ブレイブルーパス東京、SRハリケーンズ/流経大柏/201、117/23/23)
⑥ベン・ガンター(FL/埼玉パナソニックワイルドナイツ/ブリスベンボーイズカレッジ/195、120/27/11)
⑦下川甲嗣(FL/東京サントリーサンゴリアス/早大/188、105/26/14)
⑧ファカタヴァ アマト(NO8/リコーブラックラムズ東京/大東大/195、118/30/14)
⑨藤原 忍(SH/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/天理大/171、76/26/12)
⑩李 承信(SO/コベルコ神戸スティーラーズ/大阪朝高/176、86/24/20)
⑪マロ・ツイタマ(WTB/静岡ブルーレヴズ/スコッツカレッジ/182、91/29/8)
⑫チャーリー・ローレンス(CTB/三菱重工相模原ダイナボアーズ/ハミルトンボーイズ高/170、89/27/-)
⑬ディラン・ライリー(CTB/埼玉パナソニックワイルドナイツ/ボンド大/187、102/28/30)
⑭石田吉平(WTB/横浜キヤノンイーグルス/明大/167、75/25/2)
⑮サム・グリーン(FB・SO/静岡ブルーレヴズ/ブリスベングラマー高/178、85/31/1)
⑯佐藤健次(HO/埼玉パナソニックワイルドナイツ/早大/177、108/22/-)
⑰小林賢太(PR1/東京サントリーサンゴリアス/早大/181、113/26/-)
⑱為房慶次朗(PR3/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/明大/180、108/23/11)
⑲ティエナン・コストリー(NO8/コベルコ神戸スティーラーズ/IPU環太平洋大/192、102/25/6)
⑳マキシ ファウルア(NO8/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/天理大/187、112/28/16)
102/25/6)
㉑福田健太(SH/東京サントリーサンゴリアス/明大/173、83/28/1)
㉒廣瀬雄也(CTB/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/明大/182、94/24/-)
㉓長田智希(WTB/埼玉パナソニックワイルドナイツ/早大/179、90/25/17)
◎=キャプテン
※カッコ内はポジション、所属、出身校、身長・体重、年齢、キャップ数の順