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子どもたち、一流に触れる。サンゴリアス4選手、弘前を知る。
タグラグビー対決の前にオーバルズの子どもたちが弘前ハカ。それにサンゴリアスの4人が肩を組んで対抗。(撮影/松本かおり)
2025.06.23
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子どもたち、一流に触れる。サンゴリアス4選手、弘前を知る。

ジャスラグ編集部

 初日は好天。翌日は雨が降った。
 しかし2日間、多くの笑顔が見られた。

 6月21日と22日の2日間、弘前市運動公園陸上競技場で『オーバルズカップ2025』が開催された。
 主催の弘前サクラオーバルズのほか、四国大学、名古屋レディース、世田谷レディース、秋田ノーザンブレッツプレアデスの選手たちが参加した合同チーム、北海道バーバリアンズジュニアが参加して、各カテゴリーでプレーを楽しんだ。

 また、東京サントリーサンゴリアスの流大、大越元気、尾﨑晟也、小林航の4選手も同イベントに参加。U15の選手たちとタグラグビーのエキシビションマッチに興じたり、ラインアウトやキックキャッチによる体験会も実施。子どもたちは、トップ選手たちのプレーを体感した。

オーバルズと四国大学が競い合い、高めあった2日間。(撮影/松本かおり)
歌とトークで一体感を生み出したタマ伸也さん。立川志の八さん(写真左下)もラインアウト体験で跳んだ!(撮影/松本かおり)


 オーバルズのクラブソングを作ったタマ伸也さんのライブも盛り上げ、ラグビー愛好家の落語家、立川志の八さんがマイクを握る時間もあった。
 バラエティに富む両日の内容に、あらためてラグビーの魅力を知る人たちが多かった。

 印象に残ったのは、子どもたちの目の輝きだ。サンゴリアスの選手たちの距離感が絶妙だった。
 和やかな空気を作ったのは大越だった。流のハイパントをキャッチしたり、196センチの小林、OBで192センチの真壁伸弥さんがリフターとなるラインアウトを体験するコーナーでMC役を務め、参加者の気持ちをつかんだ。
 流もロングパスを放って子どもたちを驚かせ、キックの質を変えてレシーバーを戸惑わせるなど一流の技を披露していた。

サンゴリアスの選手たちはタグ対決で奮闘。すばしっこい子どもたちを止めるのに苦労した。(撮影/松本かおり)
タグ対決の前に弘前ハカを披露。(撮影/松本かおり)
子どもたちのピュアな視線が選手たちの心に響いた。(撮影/松本かおり)


「初めて弘前に来ました」と言う尾﨑は、「子どもたちの素直さと元気いっぱいな姿が印象に残りました」と話した。
「地方の子どもたちはエネルギッシュで純粋、そしてパワフルですね。これからもラグビーを頑張っていってほしいです」

 小林にとっても初めての青森、弘前だった。「まず、(昼も夜も)とにかく楽しかった」と話し、2日間の充実を伝えた。印象に残ったことについて、地元の人たちのラグビー愛を挙げた。

 そして尾﨑同様、子どもたちの純粋さに触れた喜びも言葉にした。
「イベントで接した時、まっすぐな目で僕たちの話を聞いてくれていました」
 ビッグサイズの体躯に優しい笑顔。女子選手たちの人気も高かった。

 弘前サクラオーバルズ×四国大の女子トップチーム同士の試合には、女子セブンズのスピード感、激しさを目の前で見る機会があまりない人たちから声援が飛んでいた。
 試合の場内実況を務めた流の口からは、「はやっ」とか「ナイスディフェンス」など、攻防の激しさへの驚きの声が何度も聞かれた。
 いろんな楽しみと魅力が、ぎゅっと凝縮されている大会だった。





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