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ディアンズ、ハリケーンズ初戦で80分プレー。タックル数チーム最多。モアナ・パシフィカの原田も30分出場。
いつも通り、相手キックに猛プレッシャーをかけ続けたハリケーンズのLOワーナー・ディアンズ。(Getty Images)

ディアンズ、ハリケーンズ初戦で80分プレー。タックル数チーム最多。モアナ・パシフィカの原田も30分出場。

ジャスラグ編集部

 デビュー戦で80分、ピッチに立ち続けた。
 日本代表キャップ32。東芝ブレイブルーパス東京から1シーズンの期限付きでスーパーラグビー・パシフィックの強豪、ハリケーンズに移籍したワーナー・ディアンズが2月20日にウェリントンでおこなわれたモアナ・パシフィカ戦に先発し、フル出場を果たした。

 開幕節がバイウィークとなったハリケーンズにとっては、2026シーズンの初戦となったこの試合。大事な一戦に先発起用されたことから、期待の大きさが伝わる。
 ディアンズは、それに応えた。

 序盤は不安な立ち上がりだった。
 キックオフ直後に相手のランを止めるタックルから反則を誘うも、PK後のラインアウトでボールを確保できず(スローイングが低く、相手に奪われる)。
 2分過ぎのラインアウトでも相手圧力を受けてノックオン。攻撃権を渡した。

 しかし、時間の経過とともにボールに絡むシーンが増え、結果もついてきた。スクラムでフロントローに押しを伝え、チョークタックルで相手の自由を奪う。ラインアウトでのキャッチも安定していった。

 前半39分の相手ラインアウトでは、モールで絡み、マイボールにするプレーもあった。
 その直後のスクラムでしっかり押し、相手反則を誘う。そこで得たPK後のラインアウトでクリーンキャッチし、チームが左に展開した攻撃にも加わった。3フェーズ目にパスを受けたキャリーは強烈。ディフェンダーを押し込んで前に出た。

 後半に入っても運動量は落ちず、ディアンズのパフォーマンスは初戦からスーパーラグビーのレベルに達していた。
 相手のトライラインに迫るボールキャリーもあった。後半33分過ぎには鋭く前に出てオフロードパスを出す。それを受けたNO8ブレイデン・イオセがトライラインまで走り切った。

『RUGBY PASS』の出したスタッツによると、14回のタックルはチーム最多。ボールキャリーは6回あった。ターンオーバーは2回あった。
 8回のラインアウトキャッチもチーム最多だった。

ボールキャリー後、必死にボディーコントロールを試みるモアナ・パシフィカのHO原田衛。チームはこの日が、今季2戦目(初戦はフィジアン・ドゥルアに40-26)で1勝1敗となった。(Getty Images)


 チームは先制点こそ許したが、多くのパスを使ってボールを動かし、トライを重ねた。前半を24-5とリードすると、後半はさらにギアを上げた。
 この日は両WTBが決定力を見せ、ジョシュ・モービーが3トライ、フェヒ・フィネアンガノフォが2トライ。最終的にチーム全体で8トライを挙げて52-10と相手を圧倒した。

 この試合には、今季からモアナ・パシフィカに加入した原田衛も後半10分過ぎから出場した。
 原田はピッチに入ってすぐスクラムを組んだ。その直前には、ディアンズとアイコンタクトをとったようにも見える仕草があった。

 そのスクラムから左に展開された攻撃にも加わった。3フェーズ目にボールを受けてキャリー。さらに続いたアタックの途中にも再びボールを持って前に出るシーンも。相手の反則も誘った。

 ラインアウトでは、最初の機会にクリーンキャッチを呼ぶ好スローイング。マイボール確保がならないシーンや、敵陣深い位置で、ディアンズにスティールされたシーンもあったが、落ち着いてプレーしていた。
 タックルにも踏み込んで入り、ブレイクダウンのクリーンアウトも。相手ボールを奪えそうなシーンもあった。
 こちらもプレータイムが増えれば、さらに高い対応力を見せてくれそう。

 ディアンズと原田の直接的なマッチアップはなかったが、2人は30分、一緒にピッチに立った。
 このカードは第13節、5月9日にノースハーバーで再び実現する。その時までに、両選手がチームに欠かせぬ存在となっていたら、日本ラグビーの未来も、より明るくなる。


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